のとろーんの感想日記

アニメ、歌、料理、旅行、資格等…感想(レビュー)を書くブログです。

Affection(ゆゆ式ED) レビュー

こんにちは。
今日は、テレビアニメ「ゆゆ式」のエンディングテーマ
Affectionについて書きたいと思います。

1.ゆゆ式について

まず、アニメのゆゆ式についてですが、放送されたのが10年以上前だそうです。
当時はリアルタイムで視聴していたのですが、以降はニコニコ生放送で一挙放送していた時に一度見たかな、という具合で
記憶がおぼろげです。すみません。
ただ、当時流行りだった「日常系アニメ」の中でも群を抜いて「日常」感があり、雰囲気が心地よかったのを覚えています。

2.メロディについて

アニメ本編とは対照的(?)に、曲全体としてテンポはやや速めで爽やかな雰囲気です。
エンディングのクレジット映像も3人(ゆずこ・唯・縁)が並んで歩いているだけのシンプルなものです。
ですが…
無性にエモさを感じます。
私が人生で初めてエモいという言葉を使ったのは、この曲について友達と語っているときでした(マジ)。

このエモさはどこから来ているのか…ひとつは溜めにあると思っています。

上記のとおり、全体的に爽やかな印象のAffectionですが、ここぞというときに溜めが入るのです。

のんきのレベル上げて ゆるりご機嫌な
ひととき過ごしちゃおう!

の後や

収集つかないけど なぜか面白い
雰囲気はバッチリね!

の後など、このサビ前の溜めが爽やかだけでは終わらせない、この曲の味を醸し出していると思います。

なんかこう、言いたいことがあるんだけど言おうか迷っているときのような、
それを言おうと決心するときのような気持ちを感じます。



エモさを感じさせる理由その2としては、「楽しさ」と「不安さ」を感じられるメロディーを挙げたいです。
というか、「楽しさ」「不安さ」だけじゃなくて、「切なさ」「寂しさ」みたいなのも感じます。

もっと個人的な感想で言えば、様子をうかがっているようなメロディだなあと思いました。
もちろん歌詞の影響もあると思いますが、自分なりに考えた結果、こうだからかな?というのがありまして、、

例えば1番のサビですが、

ありふれた言葉でさえ
優しさ行き交って
絶妙な居場所にしてくれるね

少しズレてることでも
意外にも君には

の部分は、ほとんど同じメロディの繰り返しになっていて、かつ、それぞれの小節の終わりの音程が少し下がっている印象です。

まるで二人きりでぽつぽつと喋っているときみたいだな~。と。

聞いているだけで学校の帰り道みたいなイメージが浮かんでくるのは、これが作用しているんじゃないかと思います。

サビの終わりには

響いていたりして
いつの間にか笑顔

で、一気に明るくなるんです。

歌詞のとおり、パーっと笑顔になったような、言いたいことが言えてスッキリしたような、そんな印象を受けますよね。

様子をうかがっているようなというイメージは、このサビの影響が強いかもしれません。

また、これも言い換えれば、「溜め」と言えそうです。

3.歌詞について

ファンの間でよく言われていることではありますが、敢えて書かせてもらうと、

歌詞はゆずこ視点だと思います。

というか、登場人物3人の誰かの視点で書かれているものだと仮定した場合、ゆずこしかないですよね(笑)

ゆずこは3人の中では(積極的な)ボケ担当
で、ムードメーカーなので、

いつもの君の笑顔が
すごく嬉しいから もっと笑わせちゃえ

しょっぱなから「ゆずこかな?」という感じです。


問題は誰に向けたものかということになりますが、これは断定できません。
ただ、

真面目な顔 可愛い
イタズラしたい 年頃

という歌詞からは、唯じゃないかなと思います。
(ゆずこが積極的にちょっかいを出すのは唯のほうなので)
ただまあ、二人に向けたメッセージとしても、違和感ないと思います。


ゆずこの面白いところは、「頭がいい」ところです。
それゆえ、ただの能天気おばかキャラではないところがキモでして、
歌詞全体を通して伝わってくるのが、色々考えてるんだなということ。

アニメやマンガでは、キャラがどういう思考でこういう言動をしたか、という点がおざなりになることがありますが、歌詞の視点がゆずこだと仮定して歌詞を読んでいくと、アニメのゆずこの行動や発言を補完しているなあと思わされます。


メロディ部分で何回か述べた、言いたいことを言おうか迷っているというのは、歌詞で答え合わせができますね。

ありふれた言葉だけど
優しさ伝わるよ 少し照れちゃうけど
いつもありがとうね

これだけで短編OVAにできそうですよね。。

最後に

ゆゆ式に関しては、OP「せーのっ!」もとても良い曲です。
聞いていない方はぜひ。
というか、全編通しで見て、この曲聞いて感傷に浸りましょう。みんなで。